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京都 聴竹居訪問

以前、アップしたことがあるかもしれませんが
違う観点から見返してみたら、また面白く思ったことがありました

自分自身も、建物への感じ方の変化を感じますし
新しいことにも気づいたりしました

日本の歴史においては作り付けの家具で勉強机というのは
珍しいのではないかと思いますが
家具を埋め込んだような子供の学習机は
小さくて、かわいらしいサイズ感でした
お部屋も寝室とは別になっていて、居間の近くに3,4畳ほどのスペース
があって、そこから外のかえでや桜の咲くお庭を臨める窓を境に
二つの机が左右対称に配置されていました
よく見ると、この左右の机のサイズは微妙に違っていて窓などの取り合いに
あわせてありました。
この柔軟な発想が無理がなくてお部屋の雰囲気を損なわない設えでした

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これは、システムキッチンの前身ともいえる台所の家具です
吊収納の奥行きも現在のものと、あまり変らないのではないでしょうか。
システムのものより、かわいらしさを感じるサイズ感のような気がします。
高さかな?

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左奥に見える暗いところは、向こうにダイニングがあって
そこからサービスできるという窓!
扉は、すべて収納でした。
使用人のいる生活だったようなので、このあたりは一般家庭とは
違いますが、スマートにサービスを行えるように配慮しあって
暮らしぶりが伺えます

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居間部分から少し奥まったダイニングスペースからは
窓から外の景色が見えてゆったりと食事する雰囲気になっていました
区切らず、緩やかに繋がっているところは、居間の生活スタイルに通じます

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造りつけられている家具
置いてあるみたい。
壁も古く、時間がたつとともに色は変化しているけれど
汚いというイメージではないです

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ここは、玄関からすぐのところにある応接スペースで
お客様をお待たせする場所ということで
目に触れる場所は、訪問者を楽しませてくれるものでした
飾り棚のある壁や、作り付けのソファ
明るくて大きな窓
明けるときも、格子のずれが模様になるように洒落がきいています

こうして歴史と由緒のある建物をみると、よく考えられていて
光や風を季節を通してうまく取り入れていました
現在のように、設備や性能を追い求めなくとも
豊かに暮らせるすべはあると思います

逆に、設備や性能に縛られすぎて、何か大切なものを無くしてしまわない様に
気をつけないといけません


by ista-tmy | 2014-08-26 09:22 | 工事・家づくり

西尾市の工務店スタッフ


by ista-tmy